コードブルーで人気沸騰!医療用スクラブの魅力

医療ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」で、主人公の藍沢耕作役の山下智久が着ていた鮮やかなブルーのユニフォーム。医療用スクラブと呼ばれるあのユニフォームが、医療業界で人気になっているのをご存知でしょうか。

なかでも、あの鮮やかなブルーの医療用スクラブは、山Pブルーなどと呼ばれ、品切れのショップも続出なのだとか。どうして、そんなに人気なのか、医療用スクラブの魅力に迫ってみましょう。

そもそも医療用スクラブとは、医療の現場でお医者さんたちが着る医術衣の一つです。もともとは手術中に着用する手術着で、手術のときだけ着用していました。参考までに、昔の医療ドラマを紐解いてみましょう。1966年に田宮二郎主演で初映像化され、その後何度も映像化されている昭和の名作「白い巨塔」では、白衣を羽織った医師たちが院内を練り歩く総回診のシーンが記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

医師たちは白衣を羽織り、白衣の襟元からちらりとのぞくのはワイシャツにネクタイ。昔の医療ドラマの定番スタイルです。その「白い巨塔」の手術シーンで医師たちが着ていた青緑色のユニフォーム、あれが医療用スクラブです。

医療用スクラブの基本的なデザインは、襟元はVネック、半袖、ボタンなどがなく被って着るタイプが多く、緊急事にも素早く着用することができるようになっています。また、手術の際には血液などで汚れが付着することも多いため、幾度の洗濯にも耐えられる丈夫な生地が使用されます。

そもそもスクラブの語源は「ゴシゴシ洗う」といった意味の「スクラブ」から来ていて、その丈夫さが特徴の一つでもあるのです。そして、この青緑色の医療用スクラブ、実際の医療現場でも手術の際に多くの医師が着用しています。

この色にも理由があって、赤い血液を長時間見ていると、白い服や壁などを見たときにちらつきが生じてしまいます。その現象を軽減させるために、手術着は補色である青緑色であることが多いのです。

「医療現場でオシャレに着こなせる!デザイン性豊かなスクラブジャンパーを紹介!」

手術着としてスタートした医療用スクラブですが、ここ数年、手術のとき以外にも着用している医師を多く見かけます。医師だけでなく、看護師や介護士なども医療用スクラブを着用する人が増えています。その理由の1つが動きやすさです。

確かに、ワイシャツの上に白衣を着ているより、ストレッチ性のある薄手のインナーの上にスクラブを着ただけの方が動きやすそうなのは、素人目に見ても明らかですよね。2つ目は手入れの簡単さです。現在、販売されているスクラブの多くは洗濯機で気軽に洗うことができます。

しかし、昭和の定番だった白衣や看護師さんのナース服などは、洗濯機で洗えてもアイロンがけが必要だったり、場合によってはクリーニングに出す必要がありました。そのため、洗って干すだけでお手入れが完了する医療用スクラブが重宝がられているのです。参考>ミズノスクラブ

3つ目は豊富なカラーバリエーションです。数年前「白衣高血圧」という言葉が話題になりました。これは、家で血圧を測ると正常値なのに、診察室で医師の前で血圧を測ると正常値よりも上がってしまうという現象から来ている言葉で、白衣を着ている医師を見ることで無意識のうちに緊張して血圧が上がってしまうことがあるのです。

そのような現象を回避するために、白くないユニフォームを採用する医師や看護師が増えたと言われています。そこで重宝がられたのが豊富なカラー展開で販売されている医療用スクラブだったのです。

「医療現場で欠かすことのできないストレッチスクラブ」

さまざまな理由から、白衣に変わる新定番として医療現場に浸透していった医療用スクラブ。「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」では、山下智久がブルーの医療用スクラブを着て、その色のスクラブが山Pブルーとして話題になりましたが、劇場版では黒いスクラブを着ていたため、黒いスクラブも話題になりました。

そして、実際に黒い医療用スクラブも販売されています。これって結構、すごいことなんです。なぜかといえば、そもそも白衣というものが、その昔黒かったからです。19世紀の西洋医学の現場では、医師の多くは黒いコートを着用していました。

これは、医学行為が神聖な行為であり、礼服の色である黒が採用されていたためと言われています。しかし、医療現場において衛生面の重要さへの理解が深まるとともに、医術衣は黒から白へと変化していきました。つまり、昔は「黒=不衛生」だったのです。

そんな黒い医術衣の復活、すごいと思いませんか?洗濯機などの家電の進化、何度洗っても傷みにくい生地の開発など、さまざまな文明の発展によって、現代医学の世界では「黒=不衛生」ではなくなったのです。そうやって、進化してきた医術衣ですが、現代ではファッションブランドとして有名なディッキーズが医療用スクラブを開発・販売するなど、ファッション性まで追求されるようになってきました。

「医療スタッフが着用することの多いスクラブ」

ファッション性まで追求されるようになった医療用スクラブの魅力は機能性だけに止まりません。実際の医療現場で白衣に変わって医療用スクラブが浸透していったのは、機能性の面が大きいのかもしれません。しかし、ドラマの世界はどうでしょう。

「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」以降も、いくつもの医療ドラマが制作されてきましたが、依然として医療用スクラブの人気は衰えていません。ドラマならば、視聴者の動向や世間の流行などを探りながら、新たな流行アイテムを取り入れることも可能なはずです。

それなのに医療用スクラブの人気が続いているのはなぜなのでしょうか。それは、おそらく医療用スクラブがファッションアイテムとしても優秀だからです。医療ドラマの人気を支えているイケメン俳優たち。彼らの男性としての魅力も、医療用スクラブならば最大限に引き出すことが可能なのです。

医療用スクラブは動きやすさを追求したデザインが多いため、ストンとしたウエストラインのものが多く、ちょっとくらいお腹がぽこっとしていても目立ちません。また、アイロンがけが必要ないように張りのある生地を採用していることも多いため、体のラインも拾いません。

つまり、医療スクラブは体型カバーにもなるユニフォームなのです。さらに、その首元。医療用スクラブはVネックになっていて、襟元が開いたデザインになっています。このVネック、襟元が縦に広がっているので、首が詰まっているラウンドネックよりも、首元をスッキリ見せてくれて、小顔効果も期待できるのです。

また、最近のスクラブはネイビーやブラックなどカラーバリエーションも豊富なので、上手に色を選べば全身引き締まって見える効果も期待できます。このように最近の医療用スクラブは、機能性だけでなく、デザイン性も高く、ファッションアイテムとしてのメリットも備えているので、男性としての魅力も最大限に発揮することができるのです。機能性だけでなく、男としての魅力も最大限に発揮することができる医療用スクラブ、あなたも着てみたいと思いませんか?